シネマッド2019年5月号
3/22

二 ミニシアターの全国年間興行成績第1位を記録した秀作『白い船』や『うん、何?』『RAILWAYS』『渾身』、そしてモントリオール国際映画祭で最優秀芸術賞に輝いた名作『たたら侍』と、故郷・島根を舞台に感動作を撮り続けている錦織良成監督の最新作『僕に、会いたかった』(5月10日公開)が完成した。監督の事務所のご厚意で特別試写を見せていただいたので、この作品の詳細を特集としてご紹介する。隠岐の港町。漁師だった池田徹(TAKAHIRO)は十二年前、嵐で遭難し頭を強打して記憶を失った。母親の信子(松坂)は医師の門脇(小市)ら周囲の人々に「記憶を取り戻すまで〝過去〞のことはそっとしておいて欲しい」と懇願。以来、徹は漁港で手伝いをしながら葛藤の日々を送っている。 この島の県立隠岐島前高校に三人の高校1年生が〝島留学〞して来る。昔、母が撮った隠岐の写真の美しい風景を自分の目で見たい―と留学を志願した木村めぐみ(山口)、両親の束縛から離れたかった…と言う横山愛美(柴田)、東大医学部を目指している秀才・福間雄一(板垣)を迎えた教師の坂本(秋山)は、温かい人情と大自然の中でのびのび育って欲しいと指導にあたる。そして、若者たちそれぞれに〝島親〞を世話し、雄一隠岐を舞台に家族の絆と心の再生を描く感動作製作総指揮EXILE HIRO/主演TAKAHIRO山口まゆ 柴田杏花 板垣瑞生 浦上晟周 小野花梨松坂慶子 小市慢太郎 黒川芽以 秋山真太郎錦織良成監督作品どうぜん

元のページ  ../index.html#3

このブックを見る