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「64 後編」公開に合わせ瀬々敬久監督と佐藤浩市が舞台挨拶

64舞台挨拶75S わずか7日間で終わった“昭和64年”に起こった少女誘拐殺人事件、通称「ロクヨン」—。未解決のまま14年の歳月が流れ、時効まであと1年となった時、被害者の家族や捜査陣、警察機構のさまざまな立場でもがく警察官や記者クラブに詰める新聞記者たちの葛藤と、新たに起こった“模倣誘拐事件”? を描いた横山秀夫のベストセラー小説を映画化した64–ロクヨン』の前編が大ヒット。その後編(上映中)の公開を前に、瀬々敬久監督と主演の佐藤浩市が「広島バルト11」での試写会で舞台挨拶に立った。
 かつては捜査員として、今は広報官として事件と向き合う三上義信は警察組織の複雑な人間関係に翻弄され、同時に情報公開をめぐって記者たちと対峙する。その難役に全身全霊をかけて取り組んだ佐藤は「ベテラン、中堅、若手それぞれが緊張感をもって役づくりにあたり瀬々監督の下に結束して演じましたけど…。メンタル的にもセリフでもさまざまなバトルを展開する日々だったので、ほんとヘトヘト!。だけど僕は(主演だから)背中を見せて斬られるわけにいかないので、矢尽き刀折れても彼らと正面から向き合う撮影だった。お芝居とは分かっていても(全場面で)エネルギーを放出しないと役は成立しないので…」と吐露した。
 後編では原作とは違う結末を用意した瀬々監督は「横山さんと“対決”がありまして…冗談ですが、何度もやりとりし、脚本を22回も改稿して作り上げました。後編は前編よりもギアをシフトアップしているので、ラストでは何か光みたいなものを持って帰ってもらえると思います」と語った。