13令和3年8月号 ●2021年8月1日発行 第19巻・第8号/通巻218号放送権料が足枷になっていると思われますが、それって1大会あたり10億㌦ほど。ヨーロッパや日本のテレビ局も6億㌦余り出しているらしいから、なにもアメリカの言いなりにならなくてもいいんじゃあない?◆しかも開催時期をアメリカの人気スポーツと重ならないよう夏に―とか、時間帯はアメリカのゴールデンタイムに合わせてとか好き勝手されるから、日本の“スポーツの日”(本来は10月10日)頃に開催できない…。秋ならマラソンを札幌に移す必要もなかったのにね。◆そりゃあ、選手の立場からは「2年も延ばされたら選手生命が…」という話になるでしょうけど、結局は今年、無理矢理に開催しても新型コロナ感染状況は最悪だし、「バブル方式」とかいう感染防止対策は弾けて泡と消え、無観客という選手たちにとって盛り上がらない競技風景に終わってしまいそうです。◆つまりは形だけ開催できれば放送権料は入ってきてIOCは万々歳、日本側もバッハ作曲の行進曲にノセられ突進…。確か昨年、誰かが「完全な形で」とか今年は「安心・安全」とか言ってませんでした?。報道によれば世界中から新しい“株”が日本に持ち込まれ、蔓延する可能性もありそう。株が増えるのは市場だけで結構。金銀銅のメダルでなく、「王冠」を競い合う大会にならないことを祈ります。◆もし次の機会があったら政府や全放送局で放送権料の全額を出して時期や時間を決め、各国に5G映像を売ってはいかがでしょう。海外の観光客や報道陣が落とすお金も莫大になるし…それが日本のためです。【良】コロナ
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