12◆前号の巻頭特集でもお知らせしたように『吟ずる者たち』がいよいよ11月5日(金)から広島先行公開されます。それに向けキャンペーン第1弾が10月14日の東広島からスタート、同じく19日の広島でも特別先行上映会が開かれ、賑わいました。◆ことに19・20日には油谷誠至監督と、主人公・三浦仙三郎の妻ソノを演じた広島出身の戸田菜穂さんがテレビ局を回ったり記者会見に臨んだりと大忙し。小生は行きがかり上、宣伝部隊の一員として同行しました。◆その際、「永峰酒造」の半纏と前掛けを着けましたが、これは撮影のために作った衣装。本来は明治編の「三浦酒造」のものを着けるべきですが、枚数がないので仕方なく現代の蔵に“転職”した次第です。◆それにしても二日間にわたりご一緒した油谷監督も戸田さんも素敵な人で、ますますファンになりました。油谷監督はその人柄が作品に滲み出ているのがよく分かりましたし、夜な夜な日本酒の“研究”に歩き回るほど勉強熱心?な方だと知り、年齢が近いこともあって、親近感が倍増した感じです。◆戸田さんも出身地の可部には酒蔵があったこともあり、幼い頃から燗づけを手伝っていたと明かされ、「日本酒が大好き!蔵めぐりも大好き。この映画で仙三郎さんのこともお酒造りのことも深く知れました。日本酒造りは文化。たいへんな思いをして造って、毎年、微妙に違う“奇跡の味”…ますます愛おしく感じましたね。そんな日本酒のように、心に染みていく映画になりました」と。◆試写を観た人の多くがやはり「純粋に感動した」「すんなり心に入ってきて、泣けた」など絶賛の嵐!。決して大袈裟ではなく、ピュアな涙が流れる作品という感想ばかりでした。さあ皆さんもタオルをご用意のうえご鑑賞ください。きっとその夜は日本酒を飲みたくなります。できれば広島の吟醸酒を飲んで映画を反芻してください。
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