シネマッド2021年12月
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二 感動の秀作『吟ずる者たち』先行公開初日の11月5日と6日、主演の比嘉愛未、中村俊介、油谷誠至監督がTジョイ東広島、八丁座、呉ポポロシアター、福山駅前シネマモードを巡り、舞台挨拶した。このうち5日夜、八丁座で舞台挨拶を終えた三人は劇場ロビーでミニ会見に応じた。 《吟醸酒の父》とも呼ばれる明治の酒造家・三浦仙三郎を演じた中村と、その思いにふれて現代の新しい吟醸酒造りに取り組む永峰明日香を演じた比嘉はロケ中、一シーンだけの共演だった。そこで会見の冒頭、「試写をご覧になって、明日香目線で感じた仙三郎の魅力は? 同様に仙三郎の目で見た明日香の姿は?」と変化球の質問をしてみた。 すると比嘉は迷わず「いままでにない不思議な感覚がありました…。明治編と現代編の撮影が別々だったので中村さんがどんな仙三郎を演じられているのか楽しみだったんですけど、自分のパートでずっと仙三郎さんの視線で共感するものがあり、作品を観てると本当に仙三郎さんと一緒に酒造りをやりたい、いい酒を造りたい―という情熱が燃えてくるという感じが…。今の時代の日本人に探求する心、諦めない心があるかなって自問自答させられるくらいの凄く強い信念を持った、素晴らしい人物を演じられていたので、こんな生き方をしたい! と思えて、感動しました」と熱く語った。 それを受けて中村も「重なる部分が本当に多かったですね。明日香も仙三郎のことを思ってくれていたし境遇を乗り越えて酒造りに集中する気持ちが伝わっていて嬉しかった」と笑顔を見せた。加えて油谷監督も「僕は俳優さんが自由に演技できる  呉ポポロシアターは12月2日(木)までの予定/福山駅前シネマモードは上映終了インタビュー1仙三郎の視線感じながら酒造りに燃えた―と比嘉話題の感動作『     』の比嘉愛未・中村俊介・油谷誠至監督インタビュー1

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