シネマッド2021年12月
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四 異色作『UNloved』『接吻』などで知られる万田邦敏監督の最新作『愛のまなざしを』のプロデューサーであり主演女優の杉野希妃(広島出身)がリモート取材に応じた。 以前から万田作品のファンだった杉野が声をかけ、万田監督と夫人でもある脚本家・万田珠実の三人でこの作品の構想を練った。「お二人から幽霊も交えた三角関係の話を提案されて、直感的に面白そうだと感じました」と杉野は振り返る。 妻・薫(中村ゆり)を亡くして以来心が不安定になった精神科医の滝沢貴志(仲村トオル)が、DVに苦しみ受診した美しい女・水野綾子(杉野)に魅かれていく…。タイトルバックの〝トンネル〞の絵が診察室に飾ってあり(写真左上)、時折、劇中に登場する地下道と重なって〝心の閉塞感〞のようなものを感じさせる。実は、あの絵は万田監督が所有するもので「万田監督独自の世界観を発揮していただきたかったので映像面は全て委ねました」と杉野プロデューサーは語る。女優・杉野としては「監督はナチュラルなお芝居を好まれず、一挙手一投足を〝振り付け〞のように細かく動きを付けられました。時に逸脱した動きもあって、戸惑ったりリモート取材に応える杉野希妃〔事務所撮影〕インタビュー2「他者をまなざす」という 愛のかたちを“咀嚼”して衝撃の話題作『愛のまなざしを』のプロデューサー&主演杉野希妃インタビュー2

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