シネマッド2022年2月
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四………………………………………………………………………さがす〔監督・脚本=片山慎三/共同脚本=小寺和久、高田亮/出演=佐藤二朗、伊東蒼、清水尋也、森田望智、品川徹/’22 年/2時間3分〕 大阪の下町に住む原田智(佐藤)と中学生の娘・楓(伊東)。平穏だったある日、懸賞金三百万円で指名手配中の連続殺人犯を見た―と言い残し智が姿を消す。楓は不安な心を抑え健気に探しはじめるが、警察さえも相手にしてくれない。 やがて日雇いの工事現場に父親の名前があると聞いて駆けつけるが、声をかけて振り向いたのは全く違う若い男(清水)だった。同姓同名かと肩を落とした楓だが、何気なく見た指名手配の貼り紙にあったのは工事現場で振り返った男の顔だった!。父親はこの男を見つけたのか? 今どこにいるのか?―楓は行方を探すうち、知りたくない真相に近づいていくことになる…。………………………………………………………………………ユンヒへ〔監督・脚本=イム・デヒョン/出演=キム・ヒエ、中村優子、キム・ソヘ、ソン・ユビン、木野花、瀧内公美/’19 年=韓国/1時間45分〕 地方都市で暮らすシングルマザーのユンヒ(ヒエ)に、二十年も連絡を絶っていた旧友のジュン(中村)から手紙が届く。それを秘かに読んだ娘のセボム(ソヘ)は事情を察し、高校最後の旅だと称し母を誘って渡日、ジュンの住む小樽に向かう。 ジュンの母は韓国人、父は日本人で、両親が離婚したため小樽に帰りユンヒとの〝禁断の愛〞を封印した。今では獣医師となり、カフェを営む伯母(木野)と暮らしている。 セボムは母親とジュンとの再会を仕掛けようと、雪景色の小樽の街を歩き回るのだった…。 青龍映画賞で最優秀監督賞と脚本賞に輝いた注目の感動作。………………………………………………………………………由宇子の天秤〔監督・脚本・編集=春本雄二郎/プロデューサー=春本雄二郎、松島○C2022「さがす」製作委員会

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