●パーソナリティ〔オフィス・タマランズ代表〕「保育園ゆりかご」の応接室で久保徹理事長(左)と育成に力を注がれています。 法人の理念である「相手(利用者)の気持ちに寄り添う大切さを伝えたい」と。また「職員には、AIではできない、温かく質の高い人的サービスを身につけて幸せになってほしいんです」と、おっしゃいます。 さて、休日の久保理事長というと春はご自宅の庭で桜やしゃくなげの開花を喜んだりトラクターに乗って田植えを。夏は麦わら帽子をかぶり畑で無農薬野菜の収穫。そして秋は稲刈り。そう言えば、ご自分で剪定されたイチジクで作られたジャムをいただいたこともあります。手作りジャムは、人柄を表すように、甘さ控えめで優しい味でした。 理事長を務める「DOHEN」を地域に愛される「100年企業」に成長させるために、しっかりとバトンを繋ぎたいと、新しい春も走り続けていらっしゃることでしょう。社会福祉法人広島県同胞援護財団〜その22〜11玉田陽子人に優しく笑顔でDOHEN(どうえん)久保徹理事長 広島市中区大手町にある『保育園ゆりかご』に久保徹理事長をお訪ねしました。まず、職員の皆さんが明るく爽やかな挨拶で迎えてくださいます。施設内には季節の生花が飾られ、壁に掛けられたピカソやフェルメール、ミロなどのオリジナル・ポスターに目が留まります。子どもたちに「本物に触れてほしい」という願いを感じます。 創立70年を超える「DOHEN」(どうえん)は保育園、高齢者施設、障がい者支援施設など広島県内15の施設で約750人が働いていらっしゃいます。コロナ禍の2年余り、保育士、介護士などエッセンシャルワーカーの方々は毎日、緊張の中で勤務されており、私たちは感謝の気持ちでいっぱいです。 そこで久保理事長は、できるだけ対面で職員の思いを聞くことを心がけられ、年間55回以上の研修を行っていらっしゃいます。もちろん感染対策をして、少人数での実施です。乳児から高齢者まで幅広い年齢層の方と接するからこそ、多様性の理解を深めてほしい、そして困難な時ほど笑顔を絶やさないようにと、人財
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