シネマッド2022年4月
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ロシアのプーチン政権による強引かつ非道なウクライナ侵攻―。その悲惨な状況が報じられるにつれて、各国から支援の手が差し伸べられている。そんな中、日本の映画界では半世紀前にウクライナでロケされた名作『ひまわり』を上映し、収益金をウクライナの難民に寄付しよう―という動きが全国に広がっている。から4月7日まで緊急上映。さらに「三次CCプラザ」で3月25日に、また「三原リージョンプラザ」では4月9日に上映される。他の会場での上映も交渉・準備中だという。三   されているが、結婚による特別休暇事務所を通じて難民支援活動に寄付される。なお上映会の問い合わせはシネマキャラバンVAG=☎082・285―8165恋におちる。彼は第二次大戦に招集【物語】ジョバンナとアントニオが広島県下では「八丁座」で3月25日この収益金は国連難民高等弁務官で時間稼ぎをする。だがその猶予も切れたため徴兵を逃れようと病気を装うが見破られ、極寒のソ連戦線へ送られることに。激戦の末、瀕死の状態で雪原に倒れたアントニオは、現地の娘マーシャに救われる。一方「行方不明」という通知を信じないジョバンナは、夫と一緒に敗走したという復員兵の話を手がかりに単身かつての戦地ソビエトに向かうが、そこで目にしたのは…。★戦争が引き裂いた庶民の幸せ―。その〝犠牲〟の象徴としてウクライナ南部ヘルソン州の広大なヒマワリ畑が映し出され、「その下には戦場で倒れた多くの人々が葬られている」という言葉を聞き、ヒマワリが墓標に見えてきて切ない。ジョバンナの目から溢れる涙…。それに重ねて、ヘンリー・マンシーニの甘く哀しいテーマ曲が胸に迫る珠玉の感動作。ウクライナ支援で特別上映感動作『ひまわり』広島県下でも☆1970年度・イタリア映画/ビットリオ・デ・シーカ監督製作=カルロ・ポンティ/出演=ソフィア・ローレン、マルチェロ・マストロヤンニ、リュドミラ・サベーリエワ特報特報

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