シネマッド2022年6月
12/22

Follow Me! / The Public Eye〔1972年=ユニバーサル映画/95分◆キャロル・リード監督/トポル主演〕 10日間の尾行 『屋根の上のバイオリン弾き』にの末に「奥さま続いてトポルが主演した感動作。は外交官ふうのなにしろ『第三の男』など重厚なサスペンス映画の巨匠キャロル・二枚目とデートしています」という報告を受けてリード監督、『アマデウス』などのチャールズは逆上する。ところがピーター・シェーファーが自らの戯曲を脚色した佳作だが、決して真相は…。ベリンダは上流社会のお付き合いにも、優しさを忘れた重苦しくない、英国風のブラックユーモアをスパイスに「愛」を語る堅物の夫にも息が詰まり、外出で気晴らししていたのだ。途中から素敵なコメディーだ。不審な男が付きまとって来るのに 舞台はロンドン。上流階級相手の会計士チャールズ(マイケル・気付いたが、なんだか優しそうで気を許すようになった。二人は、ジェイストン)は、下町の個性的な一定の距離を保ち、決して言葉をレストランで働くカリフォルニア出身のベリンダ(ミア・ファロー)交わさずにロンドン散策を満喫、彼女は笑顔を取り戻した…。に魅かれ結婚した。が、間もなく クリストフォルーは、激怒する彼女は朝早くから夜遅くまで外出するように…。そこでチャールズチャールズと家出したベリンダに唯一無二の解決策を伝授する―。は私立探偵(原題:The Public Eye)に観客は“奇妙なデート”に微笑み、素行調査するよう依頼。担当する終盤の金言の数々に「愛の奥義」をのはクリストフォルー(トポル)。学んで心豊かになるはず。さて、マカロンを頬張り、少々トボケた真似をして遊覧船や公園、温室、男で、真っ白い鳥打ち帽にレイン映画館…とデートしてみては?コートだから目立って仕方ない。12File No.54『フォロー・ミー』

元のページ  ../index.html#12

このブックを見る