シネマッド2022年6月
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10◆経済産業省の「事業復活支援金」を申請しました。コロナ禍で売上が激減している事業者が対象ということで申し込んだのですが、なんとも複雑怪奇!な手続きになっていました。◆まず事前審査(ちゃんとした事業者かを司法書士や会計士に確認してもらう)手続きをするのが大変。なにしろ青色申告会でチェックしてもらった正式な確定申告の「スタンプ入り控え書類」が“本物”かどうかを確認するため税務署で納税証明書を発行してもらい添付。どうやら政府内では横の連携もデジタル連結もできていないようで…。最初っから経産省と国税庁との共同窓口を分室に作っておけば即チェックできるのにね。◆こんなに面倒くさい手続きが必要なのは、2020年の「持続化給付金」や「家賃支援給付金」でずる賢い官僚が“新規事業者”を装って申請し給付金をごっそり騙し取ろうとした事件を受けて今回は審査を厳しくしたんだとの話です。そもそも前回、受付窓口を下請けに任せていたため偽造書類で騙されたわけです。国税庁にしろ労働基準監督署にしろ、担当省庁とデータ連携がとれていれば「幽霊企業」は一発で見抜けていたはず。◆官僚たちの不手際を棚に上げ今回は複雑な手続きを申請者に押し付けるなんて本末転倒!。他省庁の若手官僚も総動員して受け付けた書類を確認作業後、早く振り込んでくれ!!!という庶民の切実な声は“お役人”には届かないでしょうね…。◆デジタル庁が発足したものの官僚と民間専門家との寄り合い所帯のため各チームがばらばらに仕事をしているし意思疎通が十分でないため、何がどこまで進んでいるのか分からない…とテレビ番組で関係者が明かしていました。高学歴で難関試験を突破した官僚がそんな基礎的なこともできないなんて…。◆昔から各省庁は自ら管轄する予算を多く獲得するのに必死で利権争いも壮絶だと聞きます。最近では岸田総理大臣肝煎りの

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