シネマッド2022年7月
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超高齢化が進む近い将来の日本、国会は《PLAN75》制度を可決―国民は75歳以上の高齢者に〝最期〟を決断する権利を認め、申請した人を心身ともに支援するシステムだ。生活費を得、古い団地で一人暮らしする78歳の角谷ミチ(倍賞)は、同僚が倒れたことから退職を勧告され、さらには団地の取り壊しも決まって途方に暮れる。悩んだ末に市役所の《PLAN75》窓口へ行った彼女は、担当の若い女性・成宮瑶子(河合)と会話するのが楽しみになっていく。一方、同じ窓口の岡部ヒロム(磯村)は申請者と目を合わせることもなく一人三十分で事務的にこなしていたが、伯父の岡部幸夫(たかお)が申請に来たのを機に心が揺れる…。    四夫と死別後、ホテルの客室清掃で地味な17歳、佐山うらら(芦田)は秘かにBL〔ボーイズ・ラブ〕漫画を読む高校生。本屋でバイトする彼女は、楽しそうにBL漫画を買う75歳の市野井雪(宮本)と親しくなるが、雪がその本を手に取ったのは「表紙の奇麗な絵に魅かれたから」。だがその物語にも胸をときめかせた雪は本屋に通い、うららとも自宅の縁側で語り合う仲になる。そんなある日、雪はうららに自分では漫画を描かないのかと尋ねる。才能がないと言う若者に、人生経験豊かな老婦人は挑戦してみればいいとアドバイス。こうして二人は創作漫画の即売会イベントに作品を出すためチャレンジ開始。それは二人のメタモルフォーゼ〔変身〕だった。PLAN 75メタモルフォーゼの縁側オードリー・ヘプバーン〔監督・脚本=早川千絵/出演=倍賞千恵子、磯村勇斗、たかお鷹、河合優実/ʼ22 年/1時間52分〕〔監督=狩山俊輔/原作=鶴谷香央理/脚本=岡田惠和/出演=芦田愛菜、宮本信子、高橋恭平、古川琴音/ʼ22 年/1時間58分〕〔監督=ヘレナ・コーン/出演=オードリー・ヘプバーン、長男ショー………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………○C2022「PLAN 75」製作委員会/Urban Factory/Fusee

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