4▲客室にはさまざまなタイプの座席が▲グループでの利用に適した“楕円卓”も▲開放感のあるデッキから瀬戸内の景色をのんびりと… 操舵室の背面にあたる壁には観光案内の大型モニター▲や「シースピカ」の概要解説、航路周辺の地図などが 「SPICAスピカ」は“おとめ座”で最も明るい恒星、和名「真珠星」。東京五輪に合わせて2020年8月に就航したが、折しもコロナ禍…。それでも輝き続けた“瀬戸内の星”は今年、観光客を乗せて島巡りの旅にフル稼働中だ。 双胴船なので揺れも少ないうえエンジン音も控えめ。滑るように広島港を出て東に向かう。早速、旅モデル・知美と2階のデッキに上がると、潮風が心地いい。最高速力24ノット(約44km/h)。島々が後ろに流れていく…。 各地の観光列車や駅舎を手掛け受賞歴も多彩な川西康之氏による船内外のデザインは、円や曲線が躍動感を表現して旅気分を視覚的に後押ししてくれるようだ。旅客定員90名だが、広々と感じる。
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