〔監督・原作・脚本=横山雄二/企画製作=加藤雅也、横山雄二/出演=加藤雅也、熊切あさ美、横山雄二、佐々木心音、小原春香、矢沢ようこ、仁科貴、筒井真理子、ノッチ、未唯/ʼ22 年/1時間35分〕〔監督=ヨアキム・トリアー/出演=レナーテ・レインスベ、アンデルシュ・ダニエルセン・リー、ハーバート・ノードラム/ʼ21 年=ノルウェー、仏、スウェーデン、デンマーク/2時間8分〕大学での自主制作映画が評価され映画監督デビュー作で賞賛を受けた大根(加藤)は、そのプライドが邪魔してか三十年も新作を撮らず、ピンサロで働くタマコ(熊切)の〝ヒモ〟となり燻っていた。ある日、タマコの昔の男(仁科)が現れて復縁を迫ってきたことから二人は広島へ逃げる。大根の大学時代の後輩でストリップ劇場を営む那須(横山)を頼り、劇場の楽屋で暮らすことになった二人は歓楽街の〝主〟(筒井)やバーのママ(矢沢)たちに温かく迎えられる。(佐々木)やアイドル系つみれ(小原)らが火花を散らしていたが、大根とつみれが〝接近〟し、劇場の人間関係が軋みはじめる…。創造したという。熊切、筒井、仁科、佐々木など配役が見事。加藤と俳優・横山との対比も効いている。横山監督の映画愛が溢れる快作。〔良〕劇場では実力派の踊り子グロリア広島出身の長谷川和彦監督をイメージしたキャラクターをアート系の才能を持ちながら未だ決定的な〝道〟を見出せないでいるユリヤ(レインスベ)はグラフィックノベル作家の恋人アクセル(リー)に「妻」「母」を求められるが乗り気になれない。ある夜、招待されてないパーティーに潜り込んだ彼女は若く魅力的な男アイビン(ノードラム)と出会い、新しい〝本物〟の人生に踏み出そうとするが…。 五 カンヌ国際映画祭で女優賞に輝きアカデミー賞では脚本賞と国際長編映画賞にノミネートされた秀作。愚か者のブルースわたしは最悪。………………………………………………………………………………………………………………………………………………おおねぬし○C2022 by Yokonandes Film
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