ブルース』(広島県下で先行公開中※上映会の合間、横山監督と女優四人が記者会見に臨んだ。その後三十年も新作を撮っていないグズな男・お大お根ね(加藤雅也)は、風俗で働くタマコ(熊切あさ美)のヒモになっている。彼女の昔の男(仁科貴)に追われ、二人は広島に逃げ込む。そこでは大根の大学時代の後輩で、ストリップ劇場を営む那須(横山)らが温かく迎えてくれる…。住んでいるけど、皆んなが集まるとバランス良く成立している。そこで大根とタマコは充足感を味わう…。それは街が持つパワー、人のパワーなのかな。愛されているということかも。人に支えられ、再生する人―横山雄二監督の話題作『愚か者の映画デビュー作が絶賛されながら「その〝街〟には、変な人ばかりがそんなものを描きたかったんです」と横山監督は熱く話す。突出しているのは筒井真理子だ。 二当初は〝なべこ〟役をオファーしたが筒井は〝ぬ主し〟役を熱望、それならばとドラァグクィーンの設定で怪演。逆に大人しい役柄に挑んだのは、横山雄二氏の初監督ドラマ『浮気なストリッパー』で初主演し、『彼女は夢で踊る』でも演技に振り付けにと活躍した矢沢ようこ。今回はライブ11月18日から全国公開)の完成披露 からシネマ尾道で上映予定 自作への思いを熱く語る横山雄二監督〔7月29日=アステールプラザ控え室で〕インタビューインタビュー話題作『愚か者のブルース』の横山雄二監督熊切あさ美・佐々木心音・小原春香・矢沢ようこ四人四様の演技が輝いて愚か者の哀愁を包み込む
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