ハウスのママとして人々の相談相手にもなる役だ。いい意味でオーラを消して好演しているのだが「役名もなく、単に〝ママ〟ですよ!。芝居をしながらセリフも言いながらビール注ぐのが難しかった(笑い)」などと愚痴りながらも、「いろいろ演技の勉強をさせてもらい、すごい幸せな現場でした」と微笑む。ダンサーを好演。「矢沢さんの振り付けが可愛かったし、衣装もお借りしてステージに立ちました。AKBのステージよりドキドキしました」と、どこまでもアイドルだ。『フィギュアなあなた』での好演に惚れ込んだ横山監督が熱烈オファーした佐々木心音。終盤、ダンサーのプライドを見せて華麗なステージに立つ姿がカッコいい。「プロの方は女神のように輝いているから、演技だからといってナメたことをしちゃいけない―。実際ステージに立つと元アイドルの小原春香は小悪魔的先輩ダンサー〝グロリア〟役は秀作こんな景色が見えるんだと感動し、緊張も恐怖もあったけど、高揚して踊れました。終わって後ろを向いた瞬間、涙がバーッと…」 三顔を合わせているが、〝女優〟としてそしてタマコ役の熊切あさ美は、横山監督とはバラエティーで何度もの起用に期待と不安があったようで「自信がなくて、悩んで、横山監督や雅也さんが優しくアドバイスしてくださったのが嬉しかった。台本を読んでると共感できるっていうか、私生活と重なる部分に気付かされたことも…」と、苦い経験が役づくりに役立ったと苦笑する。が、見事にタマコを演じ切り、作品に味わいを残した。女優たちに拍手喝采!コロナ禍で完成が遅れたが、その間に第一劇場の解体が決まり急きょカメラを回した。そのシーンが物語に厚みと哀愁を加えてくれた。※8月26日(金)から福山駅前シネマモードで上映中/9月9日(金)から呉ポポロシアター/10月22日(土) 裏話で盛り上がる、左から横山雄二監督、熊切あさ美、佐々木心音、小原春香、矢沢ようこInterviewInterview
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