第21巻・第4号/通巻238号11言うべきでしょうが、ますます国民目線を忘れてしまうばかりか庶民を見下した言動が目立ちます。何度でも言いますけど、貴方たちは国民に奉仕するため選ばれ、仕事を与えてもらい、給料をもらう、いわば「国民の使用人」なんですから。◆これは国だけの問題ではなく地方自治体も同様です。例えば広島市議会では、中央図書館や映像文化ライブラリー、青少年センターなどの移転問題で詳細の“説明”がないまま議案が通過して予算案も承認されたようで一件落着?。その後、市民から反対意見が続々出てきたからか3月下旬になって市民公聴会が開かれることに…。◆これって、移転案を一時保留して意見を聴き取り、再度検討しようということでしょうか?それとも「一応、ご意見を承りました」というアリバイ作り?どっちにしても形式的な手続きと言われても仕方ないです。◆映像文化ライブラリーの運営委員などからも直接“お声”を―と「説明会」が開かれるので、出席してきます。まさか一部の政治家がよく使う「丁寧に説明します」という手法じゃあないでしょうね。大臣らの常套手段は「丁寧な言葉で何度でも同じ説明文を読み上げます」という意味なので、時間のムダ。◆ともあれ、「広島の映画文化」のためにも言いたいことは言い問いたいことは問い、理想的な移転計画になってもらいたいと願っています。この日のために映画ファン歴60年・映画取材歴50年を積み重ねてきたんだとも言えるのです。創刊20周年記念事業を終えたら、余生は「映画資料館」に捧げます。 【良】令和5年4月号 ●2023年4月1日発行
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