10◆前号本欄の終盤でふれました広島市の中央図書館と映像文化ライブラリー移転問題に関して市民局の公聴会が開かれたので運営委員3人で出席しました。案の定というか、エールエールA館への移転計画の経緯と予定図面を示しながら「皆様からのご意見・ご要望を」と生涯学習課長さんが口火を切りました。◆つまりは“予言”したとおり、「概要が決まったので、丁寧にご説明し(図面の範囲で)追加のご要望があれば…」という話。そこで小生は「ちょっと待ってください」と遮り、「何んで今になって?」。本来なら移転計画の初期段階で関係者から意見や要望などを聴いたうえで詳細を詰めていくべきでは―と。順番が逆でしょうに!。これは運営委員の一致した意見です。◆課長さんは立場上、既に議会で決定し予算も通っているのでという前提で、中央公園エリアより広島駅前エリアの方が集客が望める…という丁寧な説明をされます。小誌の特集でふれたような多くの疑問に対しては、明確な反論も打ち消すデータも示していただけませんでした。◆要は集客力ではなく「文化」の問題なのです。文化とスポーツの“総合ゾーン”として中央公園一帯を再整備し、目の前の平和公園へと繋ぐのが国際平和文化都市としての広島の役目だと、課長さんに伝えて公聴会を終了させました。あとはA館移転は臨時策であり、中央公園エリアでの総合建て替え計画に変更となるのを祈るばかりです。◆ま、青少年センターすら分散移転する予定なので、中央公園から文化はなくなる一方です。今回の計画を主導?したらしい松井市長が再選されたので路線変更は望み薄。ともあれ選挙で大きな論点にならなかったのは残念!。もし跡地に音楽ホールが建てられることになったら、今回の移転は市長の「そこ退け」案だった証しになるかも…。◆今回の統一地方選挙、広島は大きな波が立たず無投票当選も多かったため、全体の投票率は
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