4あき◆創刊20周年と、その後の諸々の対応も一段落して少し余裕ができたので、平穏な日々の中で本号を編集したかったのですが世の中は騒々しい出来事が次々起きています。中でもいちばん呆れたのが「ビックリモーター」とかいう会社の悪行の数々!◆まず驚いたのが社長の会見。役員は全く知りませんでしたと悪びれた様子もなく言い通して辞任宣言?。全て現場に責任を押し付けて逃げるなんて社長にあるまじき行為です。上層部が「全く知らなかった」とは普段どんな仕事をしていたのやら。上がってくる業績の数字だけに目を通してハンコをつき、後は役員室でパターゴルフに興じ、美人秘書とイチャイチャ?◆続報を見ていたら、どうやら社長の息子である副社長さんが陣頭指揮をとっていたようで。ゴルフ時の写真からすると身長コンプレックスから権威を笠に着て威張り散らしていたのか、取り巻きたちも「若殿!」とか呼んでゴマを擂っていた?◆なんでもこの若殿は早稲田卒で海外の経営学修士(MBA)を取得したとか。往年のモーレツ社員の実例か何かを研究されていたのでしょうか?。それとも恐怖政治の上から目線で指示を出せば使用人は馬車馬のように働くというセオリーをどこかで会得したのかなぁ。でもそれはあのヒトラーをはじめプッツン大統領や周囲近辺さんらと同じ独裁政治の手法ですよ。◆そういえば昔、企業買収などで話題になった“Mファンド”のM氏が記者会見で「金儲けって悪いことですか?」と居直ったことがありました。いえいえ、そんなことは言ってませんよ。問題はその手法というか、思想というか。「企業は株主のもの」というセリフも流行らせましたけど、企業はお客さんのために誠心誠意を尽くし、その対価をいただいて業績を伸ばし、社員には正当な給料を払ったうえで必要経費を差し引いた「儲け」を投資額に応じて株主に還元するのが仕事だと理解しています。
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