10◆ジャニーズ事務所の“事件”に進展があり、東山紀之新社長の下で再スタートするそうです。全容解明と被害者救済は真摯に取り組んでいただきたいというのが世界中の人々の願いです。社名は別として、風通しのいい芸能事務所として生まれ変わるという言葉に期待します。◆小誌としては「写真の扱い」も変わって欲しいところです。というのも、何度か誌面に記載しましたが、あの事務所に所属するタレントの写真は、雑誌はいいけどウェブ上の掲載は原則不可という規制があります。◆例えば小誌が雑誌版とウェブ版を並行して出していた時期、山田洋次監督の『母と暮せば』(2015年12月号)では雑誌版の表紙に吉永小百合と二宮和也のツーショットを載せましたが、ウェブ版は別カットの吉永だけトリミングして載せた次第。◆他にも枚挙に暇がありませんが、今年だと7月の創刊20周年記念号の特集で、是枝裕和監督『花は散れども』の会見写真は雑誌版は普通に載せていますがウェブ版は残念ながら岡田准一の顔に“マスク”をかけました。◆ジャニーズのタレントなので主演か周りの重要な役ばかり。その写真を載せられないなんて作品紹介できないも同然です。何度も「あそこの人をメインに起用しないで!」と心で叫んだものの虚しく木霊するだけで、「言霊」にはならず…。◆どうやら、ウェブだと画像を勝手にダウンロードされて悪用される恐れがあるようですが、解像度が低いうえ◯C表記があるスチール写真なら大丈夫では?な〜んて言っても相手は大物で聴く耳を持たず。そればかりか大手事務所の中には会見写真や記事を事前にチェックさせろと要求してくることも…。◆新聞社は「それは検閲です」と突っぱねるのですが、出版社の中には“忖度”して聞き入れているようです。小誌では何度かインタビュー写真を映画会社の宣伝担当に見せたことはあったのですが、あまりに執拗なので
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