2024年1月
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=ウォーレス・ショーン、ジーナ・ガーション、ルイ・ガレル/ʼ20 年=西米伊/1時間32分〕〔監督=ヨルゴス・ランティモス/出演=エマ・ストーン、マーク・ラファロ、ウィレム・デフォー、ラミー・ユセル、クリストファー・アボット、ジェロッド・カーマイケル/………………………………………………………………………哀れなるものたち 愛や人生を語るヨーロッパの映画監督を崇拝する熟年の教授モート・リフキン(ショーン)は今、人生初の小説執筆に取り組んでいる。そんな彼が、映画業界で仕事をする妻スー(ガーション)に同行、スペイン北部バスク地方のサン・セバスチャンで開催される国際映画祭に参加する。昨今の映画界の変わりようと自身の夫婦仲の冷え切りようで憂鬱だったモートだが、妻が気鋭のフランス人監督フィリップ(ガレル)と恋人同士のように振る舞っているのを見て、極度のストレスを抱えた末に昼夜を問わず幻想を見るようになる。が、友人から医師を紹介されたことからモートの気分も人生も大転換、脳にアドレナリンが湧き起こる…。 薄幸の美女ベラ(ストーン)は自ら命を絶つが、風変わりな天才外科医ゴッドウィン(デフォー)の手により奇跡的に生き返る。回復した彼女は生まれ変わったように「自分の目でこの世界を見て歩きたい」と決意、放蕩者の弁護士ダンカン(ラファロ)に誘惑されるようにヨーロッパ横断の旅に出るのだった。 ベラは旅の先々で貪欲に〝世界〟のありとあらゆることを吸収し、少しずつ時代の偏見からも解き放たれ、自らの力で真の自由と平等を見つけ心も成長する。そんな時、ある報せから彼女は帰郷することに…。 ベネチア国際映画祭で絶賛され、金獅子賞を受賞した秀作。○C2020 Mediaproducción S.L.U., Gravier Productions, Inc. & Wildside S.r.L.○C2023 20th Century Studios. All Rights Reserved.五ʼ23 年=英/2時間22分〕

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