第22巻・第3号/通巻249号※禁無断転載5なりました。小中学校の国語教師には軌道修正の授業を是非!◆この「違くて」「違かった」は元局アナで今では人気タレント・女優として活躍している方までが堂々と使っていたのには驚いたのですが、国語審議会の先生たちはどう思っておられるのでしょう。早く手を打たないと日本語の未来は乱れ放題になりますよ。◆そういえば政治家の大先生たちもヘンな日本語をお使いになっています。最近では「説明責任」という言葉。本来「説明」とは「よく分かるように説き明かして伝えること」と辞書にはあります。が、客観的、論理的な説明や弁明などすっ飛ばして「収支報告書を修正しました」と言うだけで、裏金の構造も使途も明かさず、「責任」を全うする姿勢もみせません。これでは国民も納得できず、確定申告で記帳していない金が見つかった時は「修正申告します」で勘弁してよね―と言いたくなります。◆先生方は都合が悪い時は「記憶にありません」で逃げおおせると思っておられるようですが、本来なら記憶力の危うい方は政治家になってはいけないでしょう。米国大統領も最近、物忘れや勘違いが多いようで、今年の選挙戦が危惧されていますけど…。◆ともあれ言葉の重みや、正しい日本語の伝承と再教育を考えて、マスコミの皆さんも「粉骨砕身」「誠心誠意」努力してください。もちろん言葉は時代と共に変化・進化していきますが、ここに例を挙げた“ヘンな日本語”は変化でも進化でもなく、誤用です。それに気付いたうえで、人間として進歩しなければAIに世界を牛耳られますよ。お〜怖っ! 【良】令和6年3月号 ●2024年3月1日発行
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