2024年3月
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4◆このところ日本語の乱れが気になって仕方ありません。かつては若者たちの「ら抜き言葉」が問題になりましたが、彼らが成長した今では大人社会でも蔓延しており、「食べれる」などは標準語?に。テレビでリポーターやタレントが連発している時に、辛うじて画面の字幕で“修正”しているのが救いですが、視聴者には耳から入ってくる情報の方が印象に残るようで字幕は焼け石に水かも…。◆そう、テレビの影響は大です。新人アナウンサーが「◯◯さんが挙式を挙げました」と言ったかと思えば、若手芸人がざっくばらん過ぎる会話で大騒ぎしたり…と、一旦オンエアされればその言葉が“標準語”として視聴者の耳に入り流行語のように定着します。◆近年、「美味しい」も「凄い!」も「お見事」も『ヤバい』で済ませる若者たちの何んと多いことか…。本来は悪党が岡っ引きに追われて「矢場へ逃げ込め」という意味で「ヤバいぞ!」と言っていたのが語源だと聞きましたが、現代では善人も使うので、何処へ逃げ込むのやら。ともあれ一語で済ませるなんて、表現力が貧弱になりますので、お気を付けあそばせ。◆加えて最近ではメール代わりにLINEとやらいう無料アプリで会話しており、しかも1行だけとか、単語だけで意思疎通するからか、いざ長文になると助詞の使い方がヘンになるのです。例えば「人気商品が売っている」のように…。正確に書けば「お店の人が商品を売っている」か「商品が売られている」となるはず。若者同士なら崩して使ってもいいけれど、いざ社会人になったら不勉強丸出しに見られてしまいますよ。◆もうひとつ耳障りなのが「違う」と言うところを「違かった」とか「違くて」とか言うこと。これはどうやら関西弁の「ちゃう」には過去形がなく「ちゃうかった」と話すのを、誰かが標準語に寄せて「違かった」「違くて」と話し、あっという間に広まったのでは…と想像できます。「違う」はワ行の活用ですが、今やカ行の活用に

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