2024年3月
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〔監督=成島出/原作=町田そのこ/出演=杉咲花、志尊淳、小野花梨、宮沢氷魚、桑名桃李、金子大地、西野七瀬、真飛聖、余貴美子、倍賞美津子/ʼ24 年/2時間16分〕〔監督・脚本=パトリック・ディキンソン/出演=リリー・フランキー、錦戸亮、木村多江、高梨臨/ʼ22 年=英日/1時間34分〕    四………………………………………………………………………………………………………………………………………………ルツのクジラたちコットンテール九州―海を見晴らす高台の一軒家に東京から三島貴瑚(杉咲)が越して来る。かつて祖母が暮らしたこの家で心を癒すために…。ある日、彼女は雨の中で倒れている少年(桑名)を助ける。声を発しない少年の背中はアザだらけだった。遊び好きの母・琴美(西野)に虐待されている彼は、育児放棄の中でもヘアドネーションのために髪を伸ばしている優しい子だと知った貴瑚は、録音された鯨の声を聞かせる。それは孤独な鯨だけが放つ〝52ヘルツの叫び〟だ。義父を介護していた。苦しみと絶望から、走り来る車に身を投じようとしたところを、通り合わせた塾講師の岡田安吾(志尊)と、貴瑚を案じていた同級生の美晴(小野)が救って、かつて貴瑚は母親(真飛)の命令で〝新しい人生〟を提案してくれた。孤独な貴瑚に安吾が聞かせてくれたのが〝52ヘルツの叫び〟だった。三人での安らかな日々を過ごしていく中、貴瑚は仕事先の社長の息子・新名主税(宮沢)に声をかけられ、生まれて初めての恋に喜ぶ…。つけ、寄り添ってくれる…。苦悩の海を漂い、奇跡的に出会った人々と語らうことで安らぎを得て、対等に判り合う喜びも知る。感激!〔良〕作家の大島兼三郎(フランキー)は長く苦しい闘病生活の末に逝った妻・明子(木村)の遺言書を受け取る。それは遺灰を思い出の地、イギリス息が詰まりそうな世の中でも叫び声をあげれば誰かが聞き○C2024「52ヘルツのクジラたち」製作委員会 52ヘ

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