2024年5月
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の仕事に就いた錦織良成監督だが、劇場映画初監督作が好評を得た後、第二作『守ってあげたい!』を持って故郷に錦を飾った際、地元の港町の心温まる実話に出合った。が授業中、青い海の中に白い〝点〟を見つける。それは北前船航路、新潟と福岡を結ぶ大型フェリーだった。新任教師の静香は船長さんに手紙を書こうと提案し、交流が始まった。やがて「あの船に乗りたい」と言う子供たちの夢を叶えてやりたい―と教師も親も町の人々も奔走する…。この『白い船』は「思いは届き、夢は叶うものなのです。」という惹句の感動的な物語だが、単に〝ほのぼの〟が売りものの作品ではない。「二十年も都会で暮らして久しぶりに帰郷すると、〝故郷の良さ〟が身に滲みました。この『白い船』を通して演出家を目指して上京し映像制作高台にある小学校の6年生・好平錦織監督は来広インタビューで、描きたかったのは、厳しい自然の中で生活しているからこそ人々は手を繋いで助け合い、生きている―その〝温かさ〟です」と。    二その思いは届き、観客は感動して口コミで評判が広がった。動員数は十万人超えと全国のミニシアターで年間動員数第1位に。広島では宝塚劇場で二週間上映された後も〝波〟は※『白い船』では新任教師の静香役に中村麻美、好平役に当時13歳の濱田岳を起用した特集特集=広島キャンペーン回顧録=錦織良成監督の足跡 〔2〕事件などは起こらないが心に何かが起こる作風

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