2024年6月
10/14

 第22巻・第6号/通巻252号ふところおかみ※禁無断転載5《金の亡者》としか見えません。◆そもそも企業は消費者のためにいい商品を作って喜んでもらい、その儲けで従業員が楽に暮らせ、さらに事業を拡大できて、企業は成長する…。その先に利益が出て株主たちに「皆さんのお陰です」と配当を渡すのではないですか。つまり社会貢献なのでは?◆政治も社会への投資とは言えませんか。例えば結婚・出産・育児の環境を整えて、教育の機会均等策を整備し、就職・産休・育休も手厚く…とすれば皆んな楽しく、懸命に働き、喜んで税金を納めるのです。そして老後に十分な年金と養護施設などを用意しておけばいいと思いますが、現実は…。◆それは政治家も官僚も、自分の懐しか考えていないから。本当に少子化の未来像を憂慮するなら、自分たちの高給を半減させてでも効果的で長続きする打開策を提示して「国民の皆さんもご協力を」と訴えれば誰も反対しません。◆近年“御上”が推奨するNISAも、要はタンス預金などしないで株に投資しなさい―ということ。結果株価は上がって大企業は儲かり、政治献金も増える仕組み?。違うと言うなら、年金基金の一部を株に投資して得た利益があるのに、なんで年金支給額を下げるの?。もし「NISA」(ニイサ)を英国人が読めば「ナイサ」かも…。◆ともあれ政治家や官僚、大企業の経営者には大して期待できないので、自力で生き抜く術をフルに活用して、余生を楽しく有意義に過ごしたいものです。なによりも「生き甲斐」と「人のために」を指標にしていれば、人間としての“株”は自然と上がるのかも。最終評価は周りの人々に…。 【良】令和6年6月号 ●2024年6月1日発行

元のページ  ../index.html#10

このブックを見る