2024年6月
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4◆このところ連日のように「円安」が報道され、やれ何円になった、それ為替介入かも…と一喜一憂、政府も日銀も目先の対応に追われ続け、抜本的な対策には乗り出す様子が見られません。◆そりゃあ一時期は1㌦=100円前後の時代もありましたし、近年の150円程度で落ち着いていればいい方ですよ。小生が大学時代に思い切って4週間の欧州ツアーに行った時は1㌦=290円でした。◆そもそも「外国為替相場」って単純に言えば「国力の比率」ですよね。貿易収支や金融状況などを見て、1対1なのか、1対1.5か、はたまた1対2か…。それを各国の金庫番が金利についてポツリと見通しを口にするだけで秒単位で相場が乱高下するなんて…。◆為替介入より、国民の生活力を底上げする政策をとるべきです。例えば住宅ローンや中小企業への融資は、支払い能力に応じて0.1%〜2%にするとか、震災から復興する人には官房機密費から無利子無担保無期限で貸し付けるとか。◆株式市場もそうです。そりゃあ中東で紛争が起これば石油が!と大騒ぎになり、あらゆる物の値が上がる仕組みは分からなくもないけど、じゃあ石油の値が下がれば物価も元に戻りますか?。そんな単純な話でないことは重々承知。でも国内産業の“成績表”というか各企業の「価値」が何故、秒単位で乱高下するんでしょう?◆素人の単純な考えですが、A社が新製品を開発したものの資金が足りない!という時、お金持ちが「じゃあ1億円を投資してあげるから頑張れよ」と株を買う。その1年後、「お陰さまでこれだけの利益が出ましたので、投資の額に応じて配当を…」というシステムですよね。なのに“成果”を待たずして株を売り買いするなんて…。「頑張れよ」という親心はどこへ行ってしまったんでしょう?◆為替相場も株式市場もパソコン画面で値動きを見ながら「売った」「買った」の繰り返しで、利鞘を貪る日々―。失礼ながら小生にはあの「頑張れよ」の気持ちを忘れた

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