2024年6月
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ディア・ファミリーで取り調べを受け、人情派の刑事・多々羅保(佐藤)と知り合う。親身になって仕事を世話してくれるなどの温かい対応に杏は少しずつ心を開き更生への一歩を踏み出す。その頃、スクープを追う週刊誌の記者・桐野達樹(稲垣)は、多々羅が薬物更生者の自助グループを私物化したうえ参加女性らに関係を強いている―というリークを受け、取材に動き出した。そこで彼が見た杏は、やっと居場所を得て周りの人々とも心を交わせ、幸せそうだった。が、コロナ禍に見舞われたことで杏たちの環境は崩れていく…という実在の少女の新聞記事に着想を得て、その壮絶な半生を綴る社会派衝撃作。坪井宣政(大泉)の次女・佳美(福本)は心臓に先天的な疾患を抱えていたが、当時の医学では余命十年を宣告するしか出来なかった。絶望の中、宣政は「人工心臓を作ってやる!」と決意し、医学知識がないため東京大学の学生に紛れて桜田教授(満島)の講義を受ける。事情を知った桜田教授は助言を重ねる。こうして宣政は日本心臓研究所の石黒教授(光石)1970年代。町工場を経営するや研究医の富岡(松村)たちの協力を得て人工心臓の開発に汗を流すが、失敗の連続。残された時間は僅かとなる。苦労の末に彼らは「バルーンカテーテル」の開発に辿り着くが、実用化には時間がかかるのだった…という感動的な実話を映画化。………………………………………………………………………〔監督=月川翔/原作=清武英利/脚本=林民夫/出演=大泉洋、菅野美穂、福本莉子、徳永えり、光石研、満島真之介、戸田菜穂、川栄李奈、松村北斗、上杉柊平、有村架純/主題歌=Mrs. GREENAPPLE「Dear」/20歳の時、彼女は覚醒剤使用容疑○C2023「あんのこと」製作委員会○C2024﹁ディア・ファミリー﹂製作委員会  五  ʼ24 年/1時間56分〕

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