2024年7月
3/14

日本三大船神事《ホーランエンヤ》に参加する姿をUターンした〝象徴〟として描きたい―というわけ。5月の本祭を実景撮影したうえ8月8日に芝居部分をからめた祭のシーンを撮るのだ。十四隻に百二十人が乗り込み、一番船には主演の中井貴一がすっくと立って掛け声を…。橋の上には娘(本仮屋ユイカ)と恋人?(三浦貴大)が歓声と共に手を振る…。実はその準備作業の時に橋の一角で照明の名手・吉角壮介さんが数人のスタッフと場所取りを。近くには錦織監督の母校の野球部員がユニフォーム姿で並び〝待機〟している様子。ピンときて、木村花音をその近くに立たせておき旧知の吉角さんに声を掛けてみると案の定、場所取り位置にはカメラが据えられ、野球部員たちの手前には本仮屋と三浦が立ってリハーサル、本番。二人の後ろで木村花音は見事映り込んで観客に成り切った。  三余談はさておき、この映画の題名は『RAILWAYS の運転士になった男の物語』と長くなったのは『ALWAYS』シリーズなどで知られる製作会社ROBOTの阿部秀司社長(当時/昨年12月に急逝)がこの作品のエグゼクティブ・プロデューサーに名乗りをあげたから。ロケ後の囲み会見で阿部氏は「私も電車オタクです…。でも私が手掛けるからには全国区、いや世界に届ける作品にします」と力強い。傍らで錦織監督もニッコリ、自信を覗かせた。     〔以下次号〕松江しんじ湖温泉駅で“バタデン”に乗り込む旅モデル・木村花音49歳で電車

元のページ  ../index.html#3

このブックを見る