2024年9月
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 感動作『白い船』に始まり『うん、何?』『RAILWAYS』と続いた郷土愛の作品は、皆〝出雲エリア〟が舞台だった。すると錦織良成監督は同じ島根県の「隠岐の島」にカメラを撮ってみせた。 以前から隠岐の古典相撲に興味を持っていたが、川上健一の同名小説に出合い、改めて徹底取材していく中で「小説のト書き一行から物語を膨らませて脚本を書いた」という。その根底にあるのは「隠岐では古代から自分たちを育んでくれた大地や海、空に畏敬の念を抱いてきた…。大地に四股を踏んで地震が起こらぬようにと祈り、天に五穀豊穣を祈願する。神に祈り、神を楽しませる―その儀式が相撲なんです」と。 隠岐の古典相撲は二十年に一度の大一番。全島から選ばれた若い力士にとっても人生の大一番。そこには「神の国・出雲の出身である僕たちも忘れていた〝死生観〟さえあるんです」と錦織監督は力を込めた。 勝った力士は敗者の健闘を讃えて続く一番では必ず負け、一勝一敗で終えることでシコリを残さないのも伝統だ。かつて恋人と駆け落ちして島を飛び出した主人公が、隠岐の島への思いを募らせて故郷に戻った。しかし、勘当された身に仕事はなくさらに不幸な出来事に落胆する彼を幼馴染みたちが励まし、やがて伝統の相撲に取り組む…という物語。はぐく二隠岐の島ロケでは「地元の方々のご協力のお陰でホンモノが撮れた」と話す錦織良成監督運家ん族での、再伝生統をの描〝く古『典こ渾ん相し身ん撲』(〟をʼ12背年景)をに特集特集=広島キャンペーン回顧録=錦織良成監督の足跡 〔6〕隠岐を舞台に家族の絆と再生を描いた感動作2本

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