……………………………………………………………………… 舞台はアメリカ南部ルイジアナ州のニューオリンズ。大学で心理学と哲学を教えるゲイリー(パウエル)は得意な工学技術を生かして地元警察の諜報スタッフも務めている。ある日、囮捜査で殺し屋役になる予定の捜査官がトラブルを起こして〝出動〟できなくなり、居合わせたゲイリーが急きょ代役として現場に向かう。殺し屋に変装し殺人の依頼者と交渉する会話を捜査官が盗聴、「証拠」を得た時点で逮捕する作戦だ。初めての〝演技〟が真に迫っていたことからゲイリーは次々に凝った変装と成り切った言動で非情な殺し屋を熱演し成果を挙げていくのだった。 ある日、暴君の夫との生活にもう耐えられない―と主人の殺害を依頼する美女マディソン(アルホナ)との面談でゲイリーは切実な事情に胸を打たれ、報酬の金を返して「これを持って家を出て人生をやり直せ」と彼女を逃がしてしまう。そればかりか、警察スタッフの目をごまかして二人は密会を重ねる…。ノリノリのゲイリーと超セクシーなマディソンとの丁々発止のやりとりが見応え満点のサスペンスだ。美女の言動の大半は甘い罠か… 〔良〕なんとも奇想天外!。これが実話だと聞いて二度驚いた。 台中の下町で長年、理髪店を営むアールイ(シャオフェン)は、常連客の喜怒哀楽を受け止めながら軽快にハサミを動かしている。長女のシン(チェン)は台北でスタイリストになり、次女のリン(ジーヨウ)は街の美容室で働いているが、長男のナン(ミンシュアイ)は風来坊、頼りになるのは近所で自転車修理店を営む次女の別れた夫(モンボー)だけ。 ある日、アールイは「本日公休」の看板を掲げて理容道具を持ち、古い愛車に乗って出掛けた。そこへ帰郷した長女シンだが、〝公休〟の理由も分からず、スマホを机に置いたまま出掛けた母親の行方を案じる…。本日公休〔監督・脚本=フー・ティエンユー/出演=ルー・シャオフェン、フー・モンボー、アニー・チェン、ファン・ジーヨウ、シー・ミンシュアイ/ʼ23 年=台湾/1時間46分〕○C2023 ALL THE HITS, LLC ALL RIGHTS RESERVED○C2023 Bole Film Co., Ltd. ASOBI Production Co., Ltd. All Rights Reserved五
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