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NHK広島が年末まで「SNS日記で綴る75年前の広島」

 被爆から75年が経ち、若い世代にとっては戦争も原爆も遠い過去、教科書に載っているだけの出来事になりつつある。そこでNHK広島放送局では被爆75年キャンペーン《Reality? 知ってるつもり 知らないヒロシマを年間企画として多彩な番組などを展開する。
 そのうち注目すべきは1945 ひろしまタイムラインもし75年前にSNSがあったら?。これは昭和20年に広島で書かれた3冊の日記をもとに、当時の“普通の生活”ぶりを現代の目線で伝えようというもの。広島市民11人が日記や資料を元に想像を膨らませながら、日記の日付にシンクロさせたうえで当時の人物に成り切ってTwitterを毎日、年末まで投稿する。すでに3月26日に開設されたアカウントは、
①当時の中学1年生シュンちゃんの日記=@nhk_1945shun
②当時の中国新聞記者・一郎さん(30代)の日記=@nhk_1945ichiro
③当時の20代の女性やすこさんの日記=5月18日から発信予定
 この企画の舞台裏を紹介するラウンドちゅうごく/1945 ひろしまタイムライン 春~もし75年前にSNSがあったら?』4月3日(金)19時30分から総合テレビで放送する。
再放送は翌4月4日(土)7時30分から。いずれも中国ブロック向け(山口県を除く)

 メインキャスターは今春、4度目の広島赴任で“第二の故郷”に帰ってきた出山知樹アナ。「これまでの広島時代にやり残したこともあります。被爆体験を継承しているだけじゃなく、考えて行動する年にしたい」と意気込んでいる。
 この日の放送では、ゲストに広島育ちのモーリー・ロバートソンをはじめ、若者代表としてりゅうちぇるぺえを迎えて、“新しい発見”について語り合う。
※特設HP=https://www.nhk.or.jp/hiroshima/hibaku75/timeline

 また《Reality?》のシリーズ企画被爆者たちの声を夕方のお好みワイドひろしま(月〜金曜・18時10分内で月に2回(隔週金曜)に放送する。
 被爆者の高齢化で「記憶の継承」が重要課題となる中、改めて被爆者にマイクを向け、次の世代に何を伝えたいか―に耳を傾けながら、これまで表に出されなかった新たな“記憶”も引き出す。
 『お好みワイドひろしま』のメインキャスターは今春、広島に赴任した松尾剛アナが担当。長崎出身の松尾アナは、今年度の番組テーマ「いっしょに納得 いっしょに今を」をベースに、共有と共感の時間を一緒に過ごしたい―と抱負を語った。
 このほか《Reality?》企画として、8K撮影の語りだす被爆建物、長崎局との共同ラジオキャンペーン『手紙(レター)、キミに伝えよう』、アーカイブス企画シリーズ被爆75年 次世代へのメッセージを放送する。このうちアーカイブスは、
原爆資料館からのメッセージ4月5日(日)7時45分
「“ゲンすず が伝えるもの4月12日(日)7時45分
ヒロシマを受け継ぐ若者たち4月19日(日)7時45分
いずれも総合テレビで・広島県内向け