映画・TV新着情報

もうひとつの「太陽の子」を吉岡秀隆の朗読と再現ドラマで

 昨年8月に放送された特集ドラマ『太陽の子』と、今年の夏に公開される映画『太陽の子』は、旧海軍の要請で“新型爆弾”の研究・開発にあたった京都帝国大学物理学研究室の学生たちが主人公だった。同じ頃、旧陸軍から密命を受けた東京帝国大学でも同様の研究・開発が進められていた―。その裏側を朗読と再現ドラマで描くETV特集『日本の原爆開発未公開書簡が明かす物理学者の物語8月7日(土)23時〜23時59分にEテレで放送される。仁科博士/合成S
 昭和17年8月、旧陸軍は理化学研究所の仁科芳雄研究室に原子爆弾の研究・開発を委託した―。仁科博士らは熱拡散法によるウラン濃縮に着手、「ニ号研究」の符丁で呼んでいたという。実は仁科博士、新しいエネルギーの平和利用も視野に入れていた。留学経験も長く、欧米の科学者たちとも交流があった仁科博士は、新兵器開発という密命に葛藤を抱えながら研究を続けていた…。その間の「抜け落ちていた空白」の謎を埋める未公開の書簡1,500通が発見された。そこから見えてきた科学者たちの実像と戦争の実態を、俳優・吉岡秀隆による書簡の朗読と再現ドラマで綴る。