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NHKが開発した「被爆証言応答装置」を広島出身の加藤シゲアキが体験

 被爆証言を語り継ぐ取り組みが繰り広げられている中、NHK広島放送局では国立原爆死没者追悼平和祈念館の協力を得て被爆体験継承プロジェクトを立ち上げて、さきごろ“被爆証言応答装置”を開発、その第1弾をお披露目した。被爆証言応答装置デモ
 この“装置”は、被爆者の膨大なインタビュー映像を4Kの大画面に人物原寸大で再生し、質問するとAIがピックアップした証言が語られるもの。昨年、被爆証言者の一人、梶本淑子さん(91)が5日間にわたって計10時間、約900の質問に答えた映像を収録。被爆当時の悲惨な体験はもちろん、それ以前の平穏な日常生活や、子供の頃の思い出から学業、恋愛、趣味、そして戦後の過酷な日々や近年の戦争報道などなど多岐にわたった。画面の前に座って質問すると、AIが選んだ最適な証言が映し出される。それは「疑似体験的な対話です」と、開発にあたった同局の生田聖子チーフプロデューサー。今後、AIの証言選択機能や編集調整などの精度を高めながら、多くの被爆者の証言を収録していきたいという。
 この“応答装置”開発と収録の様子を軸に、アイドルグループNEWSのメンバーで広島出身の加藤シゲアキがナビゲーターとなり、梶本さんに直接会って聴いた体験談なども含めたBS特集『永遠に語り継ぎたい未来に残す、あのときの記憶3月18日(土)21時〜21時49分に全国放送する。
※写真=出来上がった梶本さんの“応答証言”を体験する加藤シゲアキ