NHK広島放送局では、“ヒロシマ8・6ドラマ”『ふろたき大将 故郷に帰る』(脚本・演出=大橋守)を
7月1日(金)20時から総合テレビで放送する。
名優・石橋蓮司(昭和16年8月9日生まれ)は昭和29年、東映児童映画の第1作『ふろたき大将』(関川秀雄監督)の主演で役者デビューした。原爆孤児の宮田徳三少年が似島学園の園長に救われ、放浪するうち身につけた焚き火の腕をかわれ学園の風呂係“ふろたき大将”に任命される…という物語。
このドラマはそれから60年余、今では広島市内で銭湯のボイラー係をしている徳三(石橋)は、オレオレ詐欺の電話をかけてきた若者・透(葉山奨之)に対して「芝居が下手だ」と一喝。そのため詐欺集団から放り出された透は金の工面に困り、準備していた演劇公演が流れる羽目に。その頃、徳三老人はキャバクラ嬢の玲奈(池田エライザ)と親しくなり、彼女も似島学園出身と聞いて意気投合。実は徳三、複雑な思いがあって長年、似島学園に背を向けていたが…。酔いつぶれた徳三を介抱し自宅まで送り届けた玲奈は恋人に応援を要請。その恋人とは透だった—。
徳三の半生と自らの役者人生とを重ねることになった石橋は、感慨深い面持ちで60余年ぶりに似島の地を踏み、往時を思い出しながらリアルで感動的な演技をみせている。
★7月1日の放送(中国地方向け)が好評だったことを受け、改めて全国放送することが決まった。
8月4日(木)14時05分からの総合テレビ『スタジオパークからこんにちは』内で、ドラマ制作の裏側を紹介した後、このドラマを放送する。