NHK広島放送局が制作した“広島発地域ドラマ”『戦艦大和のカレイライス』が、11月5日(水)22時からBSプレミアムで放送される。このドラマは呉を舞台に、太平洋戦争末期に戦艦大和の調理係だった若者が現代にタイムスリップし、雑誌編集者の女性と出会う…という、ファンタジックな感動作。
広島市生まれで、上京してモデルをしていた呉羽沙織(秋元才加)は“本当の自分”を生かす仕事をしたい―とUターン、縁あって呉の情報誌「KURE:YON」の記者になるが、失敗の連続。編集長(川野太郎)から近く開かれるイベント《海軍グルメフェスタ in 呉》に編集部代表として派遣された沙織は、企画に頭を悩ませている時、若い料理人・長二(三浦貴大)と知り合う。彼は屋台通りの小さな店で働いているが、彼の作るカレーは戦時中に戦艦大和で出されていた特製カレーの味にそっくりだと評判だった。その味に魅せられた沙織はグルメフェスタに参加してもらえないかと持ちかけるが、長二は頑として断る。そこで彼女は親友の祖父で戦艦大和に乗っていた沖田誠吾(神山繁)に味見してもらおうと場を設けるが、誠吾は思い出したくないのか試食を拒否、さらに長二の姿と言葉に動揺する…。
◎美しい映像と斬新な“仕掛け”に加え、呉市内と大崎下島・御手洗でのロケが物語の雰囲気にハマって心地よく、一連の“地域ドラマ”の中でも極上の仕上がりになっている。