映画・TV新着情報

HOME「鯉のはなシアター」で日南キャンプ誕生秘話

 広島ホームテレビの人気番組鯉のはなシアター水曜/24時15分)の1月20日放送分は、日南の風を変えた人情男・勇ちゃん編。
 今から50年余り前の1962年、一人の男が宮崎県日南市でタクシー会社を営む外山勇次さんを訪ねた。男は広島カープのマネージャー竹内鉄男—。彼は、冬も温暖で雨もほとんど降らない日南の気候がキャンプ地として最適と考え、外山さんに協力を依頼した。しかし野球は門外漢だからと外山さんは当初、断り続けたという。それでも諦めず通い詰めた竹内の熱意に打たれたのか、人情に厚い外山さんはカープのため各方面
鯉ばな/谷優里に働きかけてくれた。まだまだ弱小の貧乏球団だったカープに金銭的な余裕はなく、キャンプの実現には多くの困難があった。が、外山さんの尽力で協力態勢が少しずつ整っていった…。
 今シーズンのキャンプインを前に、半世紀前の心温まる秘話を紹介する。ゲストは広島出身の谷優里AKB48チーム8=写真

 また開局45周年を記念し、1月25日(月)にはゴールデンタイムの19時から1時間にわたって特別番組
カープ選手と家族の絆スペシャルを放送する。テーマは“家族”—。背番号14を継ぐ次代のエース大瀬良大地投手と両親との秘話をはじめ、黄金の左腕・大野豊を女手ひとつで育てた母親の愛情、ミスター赤ヘル山本浩二と鉄人・衣笠祥雄との家族同様の絆を、貴重な映像と本人へのインタビューを中心に紹介する。
 ゲストは俳優の谷原章介と、カープ・緒方孝市監督の妻でタレントの緒方かな子

TSSが40周年特番「復活!ニッポン遺産」全国放送

ニッポン遺産 テレビ新広島では、開局40周年記念プロジェクトの締めくくりともいえる特別番組世界へ羽ばたけ!復活!ニッポン遺産を、1月24日(日)16時5分〜17時20分に全国28局ネットで放送する。日本に古くから伝わる技術が時代の最先端をいくものとして生まれ変わった実例を探る内容。
 20年前、日本に留学したアメリカの高校生が、ホームステイ先で折り紙を教わり、やがてNASAの技術者となった彼は、“折り紙エンジニア”と自称してソーラーパネルや新開発のスターシェイドを生み出した。
 かつてタンザニアに派遣された住友化学の技術者は、蚊帳の繊維に殺虫剤を塗り込むマラリア対策ネットを20年にわたって研究し、会社から見放されながらも独自に働きかけ続けた結果、WHOやユニセフから大量注文を受けるまでになり、多くの子供の命を救った。
 このほか、木造の和船を作る船大工が生み出した驚異的な“乗りもの”や、甲冑の技術が生かされた最新のオシャレなものを紹介する。
 MCは千原ジュニア高島彩。スタジオのパネラーは高田延彦柴田理恵尾木直樹、リポーターは“ロンブー”田村亮春香クリスティーン

NHK広島が大崎上島の“ブランド力”を探る

 NHK広島放送局では“ブランド力”不足に悩む中国地方の市町村を全力で応援する異色ドキュメンタリー・バラエティー勝手にブランド発見伝の第3弾を1月29日(金)19時30分から放送する。今回の舞台は、山田洋次監督の感動作『東京家族』のロケ地となった大崎上島(写真上)ブランド発見伝/大崎上島
 島に渡る交通手段はフェリーしかないという不便さもあって、この島は嫁不足のうえに今後、若い女性が流出するのではと心配されている。今回、島に女性を呼び込むような新ブランドを発掘しようと送り込まれたのは2人の凄腕調査員。「カワイイ」を科学する“感性工学”の権威と、世界65カ国を巡って美男を発掘してきた“イケメンハンター”が島を駆け回り、「カワイイ!?」や「男前」をキーワードに、島に埋もれた魅力を掘り起こす。
 番組MCはマキタスポーツ、上原光紀アナ。

HOMEが横川商店街、吉本興業と映画製作

 広島ホームテレビが、横川商店街、吉本興業と共同で地域発信型映画ファーストアルバム(仮)』を製作することになった。1月下旬に横川商店街を中心に市内各所でロケし、4月に開催される「島ぜんぶでおーきな祭〜第8回・沖縄国際映画祭」で公開後、全国で順次上映される。
主演は広島のアイドルグループ「アイドルネッサンス」の石野理子、共演はHOMEの深夜番組『ぶちぶちシソンヌ』に出演中のお笑いコンビ「シソンヌ」(じろう・長谷川忍)や同局アナウンサーら。監督・脚本は岡山出身で、日本大学芸術学部在学中から多くの映画賞を受賞、アイドルグループのミュージックビデオなどでも活躍している頃安祐良(ころやす ゆうすけ)

CATVの人気番組が「シネマッド・旅マップ」の軌跡をクローズアップ

プラス1対談 本誌がCATVの番組に取り上げられた。「ちゅピcom」(ふれあいチャンネル、ひろしまケーブルテレビ、尾道ケーブルテレビ)の人気インタビュー番組川島宏治の THEひろしま・プラス1から出演依頼があり、さきごろ対談(写真)を収録したほか、映画や旅の取材にもビデオカメラが“同行取材”するなど濃い取材を受けた。青年期の映画三昧の日々にはじまり、「映画手帖」時代の思い出、本誌創刊にまつわるエピソードから苦労話、雑誌版再開の裏話やこれからの展望などを中心に構成した30分番組。放送は11月28日(土)~12月4日(金)までの毎日、10:3019:0023:30の3回。また11月29日付け中国新聞セレクトに要約記事が掲載される。

第1回《RCCラブ・グリーン大賞》に「ハチの干潟調査隊」

 中国放送では、自然保護・エコロジー活動キャンペーン「ラブ・グリーン」を展開してきたが、その象徴ともいえるRCCラブ・グリーン大賞の第1回授賞団体にハチの干潟調査隊竹原市/メンバー117人)を選出した。
 「緑豊かな広島の自然を次の世代に継承するための活動に取り組む団体を表彰・助成する」という趣旨で設立された《RCCラブ・グリーン大賞》には初年度、県下から13件のエントリーがあり、その中から大賞に同調査隊が、奨励賞には美鈴恵みの森づくりボランティア広島市/メンバー46人)と神辺シイタケクラブ福山市/50人)が選ばれた。ハチの干潟調査
 『ハチの干潟調査隊』は地元の海岸に広がる貴重な干潟の危機を知ったメンバーが調査をはじめ、幅広い年齢層の参加者が10年にわたって調査を続けてきた(写真)。その活動期間や活動頻度に加え、今後は干潟に生息する生物の図鑑づくりに取り組もうという展望が評価された。
 また『美鈴—』は7年前から美鈴が丘団地周辺の竹林と里山林、さらに遊歩道の整備も行い、自然とふれあうイベントを実施しながら今後の保護活動の方法を探っている。『神辺—』は“究極のシイタケ栽培”をテーマに活動していた4つのグループが昨年、それぞれの得意分野を生かして連携し、ほだ木を粉砕しカブトムシを使って腐葉土にするシイタケの栽培法が軌道にのって地域創成につなげようとしている。
 なお表彰式は10月17日(土)・18日(日)に広島城とその周辺で開催されるひろしまフードフェスティバル2015会場のラジオステージで17日に行われ、大賞に助成金60万円、奨励賞に助成金各10万円が贈られる。

広島発ドラマ「赤レンガ」でプリシラ・アーン好演

 NHK広島放送局では、被爆70年特集ドラマ赤レンガ9月11日(金)19時30分から放送する(中国地方向け)。作・演出は『基町アパート』『かたりべさん』『戦艦大和のカレイライス』も手掛けた大橋守チーフ・ディレクター。その試写を見たが、期待以上の出来だった。
プリシラ歌ヨコ 物語は、ロサンゼルスで歌手デビュー目前のアニー(プリシラ・アーン)が仕事と結婚との間で揺れる中、祖父ジェームズ(宝田明)が遺した手紙を届けるため広島を訪れる。その昔、日系二世のジェームズは故郷・広島に里帰り中、陸軍被服支厰で働く幼なじみの長船月子に心を寄せていたが、日米開戦によって引き裂かれたのだ。それから70年余り、赤レンガの被爆建物「旧被服支厰」を保全する会の活動を知り帰郷した月子(奈良岡朋子)は運命的にアニーと出会い、辛い思い出を語りはじめる…。
 ジブリアニメ『思い出のマーニー』の主題歌で知られるシンガー・ソングライターのプリシラ・アーンが初めての演技とは思えない自然体の好演を見せている。そして劇中で歌う曲がどれも物語を彩り、爽やかな印象を残す。ことに、終盤で披露する主題歌「All People Can Change」は作品のテーマを見事に表現し、いつまでも耳に残る佳曲だ。もちろん奈良岡も宝田もさすがの演技。必見!
 ちなみに全国放送の日時は未定だが、いずれ日本中に、世界に発信される予定。

RCC-FMが12月1日の開局に向けPR大使が活動スタート

 中国放送では、AMラジオの難聴エリアを解消するための「FM補完放送」を12月1日(火)からスタートする。これまでビル内などの受信不良や都市雑音、山かげ・島かげなどの影響で聴こえ難かった状況を解消し、同時に災害対策に役立てるため、AMの番組をそのままFMでも聴けるようにするもの。南区の黄金山に中継局を置くことで広島市内を中心に廿日市市、大竹市、江田島市の沿岸部、府中町、海田町、坂町、熊野町、さらに呉市と東広島市の一部など約52万世帯(県内の約46%)をカバーする。RCC-FMガールズ
 周波数は94.6MHz、出力は1kW。なお、旧来のFMラジオ(76〜90MHz)では受信できず、90MHz以上をカバーする「ワイドFM」と表記のあるもの、あるいは、以前の“テレビの音声も聴ける”タイプのもので聴くことができる。ちなみに、現在すでに試験放送中なので、この周波数でRCCラジオをFMで楽しめる。
 スタート100日前の8月24日には同局の泉水はる佳、久保田夏菜、中根夕希、河村綾奈の各アナと、地元アイドル・グループ「ひろしまMAPLE★S」メンバーの香山紗英、小泉明音、城谷るり、川原亜美も加わり8人が「PR大使」に任命され、さっそく「ステレオのクリアな音声で聴いていただけます」とアピールした。今後も番組やイベントなどに出演し「RCC-FM」の周知活動にあたるという。
 本放送スタートの翌日12月2日(水)には10時〜14時まで、広島県福山市出身のベテランDJ小林克也を招いての記念特番小林克也のNO.1 RADIOを生放送する。
ボールラジオS また同局ではAMとワイドFM両方に対応する広島東洋カープ公認ラジオ「カープ・ウィニングボール・ラジオ(写真下)限定5,000個を発売。イヤフォン付きで、試合を観戦しながら中継の解説をクリアに聴くのに最適。2,500円(税込み)。マツダスタジアム内のグッズショップとRCCショップ(同局ホームページと携帯サイト)で買える。

HTVが伝説の秀作『碑(いしぶみ)』を是枝裕和監督でリメイク

 広島テレビでは、戦後70年特別番組いしぶみ〜忘れない。あなたたちのことを』8月1日(土)13時30分から全国放送する。これは同局が昭和44年に制作・放送した特番『碑』(脚本=松山善三・朗読=杉村春子)をリメイクしたもので、脚本・演出に是枝裕和監督(写真右)を迎え、朗読を綾瀬はるか、そして取材ナビゲーターを池上彰(写真左)が担当。いしぶみ会見61
 かつて同局の報道制作部長だった薄田純一郎氏は昭和20年に旧制県立二中を卒業、被爆当時は岩国に居て無事だったが、母校の後輩たちは建物疎開に動員されて被爆し、「全員死亡」と伝えられた。そこで薄田部長は1年生322人の“最期”を知りたい—と全ての遺族に手紙を出して手記を求めたところ、半年で226人から返信があった。肉親と再会し家族を思いやる言葉を遺して息を引き取った生徒もいたなど、さまざまな悲話があったと分かった。彼らの遺影を配しただけのシンプルなスタジオでそれらの手記を朗読するという画期的な手法で作られた『碑』は芸術祭の優秀賞を受賞、広島制作の“8・6”番組の秀作として今も語り継がれている。
 今回、リメイク版を託された是枝監督は、「オリジナルでの杉村さんの感情を抑制した語りは、かえって切実さが伝わった。それに敬意を払って手法は踏襲し、スタジオの装飾や照明は抽象度を増すかたちにして見る人の想像力で完結するものにしたい」と話す。さらに「生き残った人が同級生の死をどう受け止め、その後どう受け継いで生きてきたのか―を取材して、その思いを現代に蘇らせたい」と言う。
いしぶみ本S また、かつてNHK呉通信部に勤務し“8・6”番組を作った経験もある池上は、「戦争を防ぐには、前の戦争がいかに悲惨だったか、それが今も続いているんだと伝えることが大切。そういう番組のお手伝いができれば…」と広島ロケに臨んだ。
 ちなみに、昭和44年に集められた手記をまとめた本に、今回のナビゲーター池上彰の解説を収録した新装版いしぶみ〜広島二中一年生全滅の記録』写真下=広島テレビ放送編/ポプラ社刊/1,300円+税)が発売された。

NHKドラマ「一番電車が走った」で黒島結菜と阿部寛が広島ロケ

 NHK広島放送局では、戦後70年特集ドラマ一番電車が走ったを制作、さきごろ広島ロケを行い、主演の黒島結菜阿部寛が熱演した。一番電車020S
 このドラマは、被爆から3日後に広島電鉄の路面電車が焦土の街を走り始め、1カ月後には大半の路線が復旧した史実を基に、運行再開に向けて奮闘した人たちを描くもの。黒島が扮するのは、一番電車を運転した雨田豊子さん(当時16歳)。電鉄家政女学校で学びながら車掌として働いていたが、戦地に赴いた男性運転手に代わって運転席に立つことに…。一方の阿部は、寸断された架線と電源を修復しようと東奔西走した広電の電気課長・松浦明孝氏(当時45歳=故人)を演じる。
 6月20、21の両日は広電の江波車庫内で、被爆当時も走っていた
“大正電車”100系を使い混乱する車内の様子などを撮影した。ロケを前に雨田さんから直接、当時の様子を聞いた黒島は、「最初は当時の惨状が信じられなくて…。でも、未来に向かって歩き出す豊子さんたちの力強さを知り、撮影現場ではその雰囲気を感じながら演じました」と、神妙な表情で話した。また事前に松浦さんの墓参りをしたという阿部は、「地獄絵図の中で広島の人たちがどう生きたか―を、前向きに走った松浦さんを通して感じていただければ嬉しい」と。

 このドラマは8月10日(月)19時30分から総合テレビで全国放送される。